学びを止めないスクール運営へ
コンテンツ配信 × コミュニケーション活用術

学びの現場では自身の感染症だけでなく、所属学級の学級閉鎖によるものや、悪天候、保護者の送迎問題など、さまざまな理由で「通えない」状況が当たり前のように発生しています。 しかし、どのような状況でも「学びを止めない」仕組みを用意しておくことは、スクール運営において欠かせないのではないでしょうか。
教室に来られない日があっても学びを止めないために、「欠席しても、何をすればいいかがすぐ分かる状態」を用意しておくことが大切です。
コンテンツ配信機能を活用することで、欠席フォローだけでなく、予習・復習を促すことができるでしょう。
たとえば、受講コースごとに予習動画、復習用チェック問題などを準備しておき、期日になれば、コンテンツが表示される設定にしておくことで、「授業の前に何をしておくか」「授業後に何を振り返るか」が明確になります。
ポイントは、コンテンツを「短く・要点に絞る」ことと、「授業に参加したかどうかに関係なく、誰でもアクセスできる」形にしておくことです。 これにより、欠席フォロー・予習・復習を特別なものではなく、「いつもの学びの流れ」として定着させることができます。
お知らせ、アプリ通知、指導記録で「タイミング」と「行動」をデザイン

コンテンツを用意しても、「気づかなかった」「見るタイミングを逃した」では意味がありません。
ここで重要なのが、スクール管理システムに備わるお知らせ、アプリ通知、指導記録といったコミュニケーション機能です。
たとえば、授業前には、対象生徒向けの一括配信でコンテンツを案内し、授業後には、指導記録を登録することで、授業内容の講師コメントも含めて生徒に公開。欠席生徒には、コメント登録と合わせて「家庭学習のポイント」等のコメントの添えることで欠席フォローを行い、次の行動を促します。
また、重要なお知らせ(休講、料金改定、年間予定など)は、「お知らせ」+「アプリ通知」で確実に届けましょう。
データと個別メッセージで一人ひとりの学びを支え続ける

スクール管理システムの大きな強みは、出欠状況や成績などのデータが一元管理されていることです。 このデータとコンテンツ配信、メッセージ機能を組み合わせることで、「今、この生徒に必要なフォロー」をピンポイントで届けられます。
たとえば、欠席が続く生徒には、学習習慣づくりのコツをまとめたコンテンツと、励ましの個別メッセージを送る。 特定単元で点数が伸び悩む生徒には、その単元に特化した解説動画を個別配信し、「まずはこの①だけ見てみよう」と具体的な一歩を示す。 テストで頑張りが見えた生徒には、「ここが良くなっている」という点を具体的に褒めるメッセージと、次に取り組むべき演習コンテンツを紹介するといった形です。
講師にとっては、同様の状況の生徒に最後の一文だけをその生徒に合わせて変えるだけでも、「自分のためのメッセージ」と感じてもらいやすくなります。 スクール管理システムを、単なる事務管理のツールにとどめず、生徒・保護者と教室をつなぐ“学びのインフラ”として活用し、これからのスクールの大きな強みになればと思います。