冬の感染症対策 ~流行の理由は?~
冬はウイルスが活発になる時期
駆け足で夏から秋に移り変わり、早くも冬の足音が聞こえてきましたが、皆さま風邪などひいていませんか?
寒さや乾燥が厳しくなるとウイルスが活発になり、風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎が流行し始めます。
昨年(2023年)はインフルエンザの大流行がありました。今年は手足口病、マイコプラズマ肺炎が大流行。例年に比べてかなり多く、今も感染が増えているので注意が必要です。
コロナ禍による健康2次被害に注意
2020年以降コロナ禍で外出を控え、他人との接触を避けていた結果、外からの免疫刺激にふれる機会も減り、免疫力の低下、運動不足、太陽光を浴びないことによるビタミンDの欠乏などがあり、感染症の大流行、長期化が指摘されています。
2024年冬もインフルエンザの大流行の可能性があると言われており、新型コロナについても依然注意が必要です。
予防は基本が大事
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手洗い・うがい・マスクの着用
新型コロナ対策のときと同様に感染症予防には手洗い、うがいが有効です。また、「咳エチケット」で感染を周囲に広めないように努めましょう。 -
気温と湿度・換気
呼吸器症状を引き起こすウイルスは、乾燥と低温に強く、湿潤と高温に弱い傾向にあります。室内の気温と湿度を上げることが、冬季に有効なウイルス対策の一つです。ウイルスは空気中に3時間ほど生存するとも言われているので、換気で物理的に室外に排出することも重要です。 -
適切な消毒
呼吸器症状を引き起こすウイルスは、消毒薬や外気などの外圧に弱く、比較的死滅しやすいので、アルコール消毒が有効です。逆にノロウイルスなどは、アルコール消毒が効きにくく、塩素系の消毒薬が必要になります。 -
免疫機能を高める
免疫機能は加齢とともに低下していくため、維持する努力が必要です。激しくない適度な運動、バランスのよい食事、十分な睡眠など、日常生活の改善を継続して行うことが大切です。
年末年始、期末試験、受験など、スクール業界の皆さまは忙しくなる時期かと思いますが、少しずつでも意識することで習慣化していき、健康な毎日を送りましょう。
画像出展:厚生労働省ホームページ